魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
「嘘でしょーーーーっっっ!!!」

「うるせぇ」

べしっと美里のチョップをくらった。痛い・・・・・・

「って、なんで弥生ちゃんがいるの?!」

ズカズカと歩いて近づく

あたし、大ファンなんだけど!

「彩音ちゃんは、まだ知らないよね。弥生先輩は、"時間"の属性なの」

「時間?」

春香さーん、それって・・・・・・

もしかして・・・・・・

「弥生ちゃんって、そ、そ・・・・・・」

「卒業したよーん」

・・・・・・マジか

この学園を

卒業?!

「同い年じゃないの?!」

魔法界でも有名だよ?安藤弥生ちゃんの歌唱力!

一発で好きになったんだけど・・・・・・

その時に、まあ同じくらいかなーって思ったんだよねぇ。背丈も一緒くらいだし

でも、時間属性なら話は別

自らの美貌を保つことが出来る。だって、ただ単純に

自分の成長を止めるようにすればいいだけ

自分の体の時の流れを止めればいい

「いやー、転校生が来てるよーって夏美先生から連絡もらってさー。久しぶりに来てみたんだよね。卒業当初の担任が夏美先生だったもんで」

それでね、と弥生ちゃんが続ける

へ、へぇ・・・・・・

「学園長からもお許し頂いてるし、今日一日は五年生になりまーす」

『いぇぇぇぇぇえええぇぇぇい!!!!!』

五年生一同の声が揃う。

弥生ちゃんについては、優鈴の人たちも知っているらしい

"可愛くて歌手の卒業生"なんだって
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