魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
「ふふ・・・・・・彩音ちゃん、今日一日よろしくっ!」

「うん!こちらこそ!」

ああ、あの憧れの弥生ちゃんがいるとは・・・・・・最高!

「弥生さんは、あたしと仲がいいんだ」

「えっ、そーなの?」

美里から意外な事実が告げられる。

お、幼なじみ・・・・・・

「うんうん、そうなんだよー!」

弥生ちゃん本人も頷いているから、そのことは本当らしいね

うわー・・・・・・なんか凄いね、優鈴学園!

「それはいいとして、さっさと席に着きましょう。それからでも話はできるでしょ?」

「あっ、そっか!」

「気づいてねえのかよ」

「あははー、ごめん。ついつい興奮しちゃって」

あたしは弥生ちゃんの歌が大好きなんだ。特に"Dream candy"が。

オリジナル曲なの!ソプラノじゃないと歌えないからね・・・・・っ

弥生ちゃんは、あたし達の席の前に座っていたので丁度話せる

あたしが一番通路側、その横(つまり真ん中)に聖理奈。その横(窓側)に美里が座っている

「ねーねー!あたしのこと知ってた?」

「もっちろん!っていうか大ファン!」

「うっそー!?ありがとー!めっちゃ嬉しい!」

わあ、ハイテンションだー!流石弥生ちゃん!

「弥生先輩・・・・・・」

「ん?どしたの聖理奈ちゃん?」

「その・・・・・・和先輩は・・・・・・」

何故か机から身を乗り出して、ヒソヒソと喋る聖理奈と弥生ちゃん。先輩ってつけてるね・・・・・・

にしても、和って、誰なんだろ?
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