魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
「すみません、遅れました」

ひゅんっと音がして、中庭にテレポートしてきたのは、悠と和也先輩だった

「むにゃむにゃ・・・・・・眠いぃ」

相変わらず、テレポートしてきた直後に、ふらふら〜っと陸先輩の肩に寄りかかる和也先輩

うーん・・・・・・

先輩相手に言うのはちょっとマズイけど、子犬みたいだね、和也先輩!

「全員、揃ったみたい・・・・・だね」

「そうね、そろそろ行きましょう」

「そうですね」

紅梨先輩と紗奈先輩の判断で、森に行くことになった

教員室まで行き、テレポートを借りる

水野先生はというと・・・・・・

「くー・・・・・・・くー・・・・・・」

自分の机に一人、突っ伏して居眠りしていた

果たして、先生が職務中に居眠りをしていいのかという疑問はとにかく、起こさぬようにそ〜っとテレポートに乗り込み、移動する

掛金をかけ、僅かな機械音をたててテレポート

「今日は何が出る?」

「今日は・・・・・・比較的低級です」

結斗先輩の問いかけに、悠は冷静に答えた

へぇ、低級・・・・・・

やっぱり、いざとなった時に攻撃のコントロールもよくしておいた方がいいよねぇ?

「だとすれば・・・・・・リアスが一番可能性がありますね」

「そうだな」

りあす?

ああ、リアスね

低級の魔物だ

見かけは大きな熊っぽいんだけど、性格は臆病者そのもので、はっきり言って弱い

まあ、あたしのコントロールの制御が効かない魔法の前では(ある意味)なす術なし・・・・・・なんだけどね
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