魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます

やって来た一週間後

「来たわね・・・・・・」

「来たな・・・・・・」

「来ちゃったよ・・・・・・」

ついに、この時か来てしまったか

「「「臨海学校・・・・・・!」」」

そう、あの日(臨海学校の事を伝えられた日)から一週間が経過し

今日はついに、臨海学校に出発する日なのです!

「そろそろ出るか・・・・・・」

制服ではなく、事前に買っておいた私服に着替えたあたしたちは、寮の部屋を出た

あたしは、白いレースタンクトップとショートパンツという、動きやすさも重視しつつも可愛いのを選んだ

・・・・・・美里がね

なんか、美里によると「折角素材がいいのに、服をよくしねぇと!」とか、一人で熱意燃やしてたんだよねぇ

ま、そのお陰で可愛いのを着れることになりましたとさ

で、とうの美里はクリーム色の七分丈のブラウスの上にデニムサロペットフレアスカートをチョイス

元々顔もスタイルもいいだけに、似合ってる

ただ、これを声に出すと殺され(?)かねないので言わないでおこう・・・・・・

でもって、聖理奈はというと、こちらも強制的に美里が選んだ

縦に黒のラインが走った白地のブラウスに、黒のシンプルなスカート

かなりモノトーンのコーデだ

「鍵閉めるわよ」

3人とも部屋の外に出たところで、聖理奈が鍵をかけた

「忘れ物とかしてねぇだろーな?」

何故かあたしを見てくる美里

なんであたしだけなわけ?

「なんであたし?」

「いや、聖理奈は忘れ物しねぇだろ。するのはお前くらいなわけ」

「ちょっと、あたしのこと地味にバカにしてません?」

「実際そうだろ?」

「うぐっ・・・・・・」

正論を言われて、何も言い返せないあたし

「降参です」
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