魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
ちぴぴぴぴ・・・・・・
鳥のさえずりが聞こえる
そして、あたしたち5年生(一学年につき、一クラスしかないけど)は、外装が空色のバスに乗り込む途中だった
これが、優凛学園が保持するバスの一つ。通称"空バス"
空色のバスだから、らしい・・・・・・命名者は高校の卒業生で、このバスは二代目らしい
「ほらほらー、順番に乗っていってねー」
水野先生がうきうきした様子で促している
今回、引率の先生は五人
担任の水野先生、これから魔法学を担当する瀬田先生(女性)、副担任の後藤先生(男性)、英語担当のロッテ先生(女性)、そして最後に、何故か再登場の弥生ちゃん
水野先生とロッテ先生、弥生ちゃん(先生じゃない)は、ハイテンション
瀬田先生は、落ち着いた雰囲気で聖理奈に似てる
唯一の男性、後藤先生は、お笑い担当だ
・・・・・・怖い先生が一人もいないなんてっ!
因みに、弥生ちゃんは水野先生から誘われて、学園長の許可も得てるから、正真正銘の引率者です
あんな感じで見かけもあたし達と変わらないけど、一応高校を卒業して二年くらい経ってるから、もう大人なんだ
バスの荷物入れスペースの所にいるキャリーバッグを後藤先生に預けて、バスに乗り込む
そして、席につく
このバスは意外と広くて、なんと二階建て
中央の廊下の途中に二階へと続く階段が設置されている
なので、そこの部分だけ座席がなく、廊下も少しだけ狭いのだ
でも、あたしたち三人や春香、悠は階段よりも前にいる
というより、階段のある場所から一番近いんだよね、悠の座席