魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます

「なんで？海、嫌い？」

不思議に思って言うと、「そうじゃないわ」と帰ってきた

ふーん･･････普通、今の年頃ならきゃいきゃいするのが普通でしょ？

再確認するけど、あたし達今、小学五年生だよ？

「えーとな、その、彩音がハイテンション過ぎて笑う」

「は？」

「まあ、そうとも言えるわね。この中で、あの肝試しのことを忘れているのは彩音と結菜くらいじゃないかしら？」

「あー！」

なるほどね！

うんうん、そっかぁ

そーなんだね？

「すっかり忘れてた！」

「でしょうね」「だろうな」

二人の声がシンクロする

「馬鹿にされてる？」

「そんなことないわ。ただ、子供なだけよ」

「なぬっ･･････」

「子供だな」

「えぇぇえええぇぇぇ!!!」

あたし、子供なの?!

いや、子供だけど･･････同年代の子に言われる筋合いありますかね？

「あら･･････まあ、いいわ。準備しましょう。せっかくの遠泳タイムがなくなるわ」

「遠泳･･････？」

「弥生先輩からの話だけどね」

遠泳するの？

あたし、大好きなんだけど！

「よっしゃ、いくぞーっ！」

超高速であたしは着替えて、上からパーカーをはおり

さらにサンダルをキャリーバッグから引っ張り出し、靴下を脱いで丁寧に畳む

そして、大きな膨らませる前の浮き輪を取り出す

「準備完了！」

「「はや･･････」」

２人は、呆気に取られていた

おいおい、せっかくの可愛い顔が台無しですぞ？可愛いんだから、笑えばいいのに、ね？