あの日、私たちは流れ星をみた
あれから1週間がすぎた


私はずっと冬夜先輩の顔が頭から離れずにいた。

嫌いなはずなのに・・・


「美都ー!どうしたの?最近ずっとぼっーとして!いい加減なにがあったのか話しなさい〜!」


「う、、。やっぱり杏奈にはバレバレかー。」
「実はね、、、」



杏奈(あんな)は私の幼なじみで大好きな親友私のことは全部お見通しなのだ。



杏奈に冬夜先輩との出来事を話すと、杏奈は目を輝かせとても嬉しそうな顔をした。



「美都、、、おめでとうー!!!」


勢いよく杏奈が抱きついてきたが、私はなんのことだかよくわからなかった。


「なにがおめでたいの?!私はあの人のおかげですごい恥ずかしい思いを、、、」


「でも、冬夜先輩の顔が頭から離れないんでしょ?」


「まぁそうだけど、、、」


「それは恋だよ恋!!やっと美都が初恋だよ?!おめでたすぎるよ〜」



・・・私はしばらく固まりなにも言えなかった



「あ、ありえないから!!!そんな恋できるような状況じゃなかったしそれに・・・」



「恋するのに理由や理屈なんてないんだよ?気づいたときには落ちてるものなのっ!」


自分でも自分の思いがよくわからなかった。でも恋というのがこの感情にふさわしい気がした。



冬夜先輩の顔をずっと思い浮かべてしまうし、また会ったらなんて言おうとか考えたり・・・


会いたくない!と思っていたはずなのになぜかいつも思い浮かべてしまう



・・・いやいやいや!



やっぱ私があの人を好きとかありえない!




「勘違いしないで!ほんとに違うから!ね!」


「うふふ♡」



その日杏奈はずっと私の横でニヤけていた
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