☆君との約束
***
莉華が戻ってきてくれて、依と相馬との生活が始まった。
一生懸命慣れない育児を頑張る莉華は可愛くて、
依もたどたどしくも、莉華を『お母さん』と呼ぶ姿は可愛くて。
相馬はたまに本家に帰りながら、
傷つきながら、
それでも、母親に立ち向かうことをやめず。
だから、俺達は無理して、『お父さん』『お母さん』と呼ばせることはしなかった。
水樹と氷月が生まれて、一年と少し。
忽然と姿を消した、春馬。
それはきっと、心優しい弟の限界だった。
和子を救う術を探しに行ったとか、そんな話を聞いた。
春馬がいなくなったのは出張で、本家に相馬と依を預けた、約半年の間での出来事だった。
陽希も魅雨を連れて、別国への仕事。
父と母は言わずもがな。
春馬もいたし、俺を裏切ったと自責し、自死を図ったところを助けた使用人頭も手伝って、相馬と依を見てくれることになっていた。
御園の教育は受けさせず、勿論、普通に学校にも行かせるように、ちゃんと手続きはしていたはずだった。
御前が入ってこれないように、ちゃんと色々と手の込んだ規制もかけていた。
信頼していた。
莉華が戻ってきてくれて、依と相馬との生活が始まった。
一生懸命慣れない育児を頑張る莉華は可愛くて、
依もたどたどしくも、莉華を『お母さん』と呼ぶ姿は可愛くて。
相馬はたまに本家に帰りながら、
傷つきながら、
それでも、母親に立ち向かうことをやめず。
だから、俺達は無理して、『お父さん』『お母さん』と呼ばせることはしなかった。
水樹と氷月が生まれて、一年と少し。
忽然と姿を消した、春馬。
それはきっと、心優しい弟の限界だった。
和子を救う術を探しに行ったとか、そんな話を聞いた。
春馬がいなくなったのは出張で、本家に相馬と依を預けた、約半年の間での出来事だった。
陽希も魅雨を連れて、別国への仕事。
父と母は言わずもがな。
春馬もいたし、俺を裏切ったと自責し、自死を図ったところを助けた使用人頭も手伝って、相馬と依を見てくれることになっていた。
御園の教育は受けさせず、勿論、普通に学校にも行かせるように、ちゃんと手続きはしていたはずだった。
御前が入ってこれないように、ちゃんと色々と手の込んだ規制もかけていた。
信頼していた。