☆君との約束
「……俺でよかったら、よろしく」
「……」
莉華は目を見開いて。
「え……え?」
「告白の返事。二度目のね」
可愛い、可愛い、女の子。
守りたい。
もっと、見ていたい。
莉華にだけ感じた、初めての感情。
「えええ?」
驚いて、刹那、泣き出す莉華。
「えぇ……」
まさか、泣かれるとは。
「わっ、私で良いの……っ?」
「ん。初めては莉華が良い」
基本的、人には興味がない。
生とか、死にはあるけどね。
コロコロ感情を変えて、見ているのは楽しくても……それが恋愛?と聞かれたら、掴めなくて。
変わり者だと言われても仕方ない俺を好きと言い、笑いかけてくれた莉華の笑顔がすとんと心に落ちて、気になった。
“人間”ではなく、“三日月莉華”に興味を引かれた。
それからは、普通に幸せだった。
莉華は可愛いし、毎日は楽しくなるし……俺のせいで虐められたって、莉華は何も言わなかった。
だから、莉華に内緒で、何回報復したことか。
莉華は可愛かった。
共に生きていきたかった。
だから、18ですぐ、結婚を決めたんだ―……。