☆君との約束
「愛してるよ、莉華」
胸に募る思いを口にしないと、息苦しい。
仄暗い欲求は、静かに愛を蝕んで。
「!?どっ、どうしたの……急に……っ」
「フフッ、真っ赤」
「かっ、からかってる、?」
「愛してるから、愛してるって言っただけだよ?」
微笑みかけると、ますます赤く。
「かーわい」
チュッ、と、キスすると、
「もうっ、陽向!」
君は真っ赤な顔で、怒るけど。
「キスしたい。……だめ?」
「っっ、卑怯!」
直ぐに、俺に身を委ねてくれるから。
僕はそれに甘えて、溺れてく。
「ごめんね?」
「っ、んん……」
……愛してるじゃ、もう足りない。
そんな言葉じゃ、もう満足出来ないんだ。
だから、手離せない。
そばにいて欲しい。
こんな願いを知ったら、君はどうなってしまうのかな。
可愛い声を漏らしながらも、必死に応えようとする莉華。
本当に可愛いよね、僕の奥さんは。
優しく頭を撫でて、一層、深く責める。
それにちゃんと反応する莉華は、キスしたあとはいつもぼんやりとして、息を乱して、可愛い瞳には涙を溜めて。
―尚更、欲情するよね。