☆君との約束
「魅雨が依を見てくれているのは、とても助かるな」
「魅雨は子供好きだから」
「莉華と一緒だ」
「な」
二人で思わず、笑い合う。
かなり、酔っているのかもしれない。
「……明日、仕事を終わらせた後、莉華の元に行くんだ。相馬と依は先に魅雨と行ってるって」
「そうか」
「陽希も来る?」
「……仕事がなかったら」
「じゃあ、難しいかもね」
「手伝えよ。そこは、手伝うっていうパターンだろ」
「え。俺、忙しいの嫌いだもん」
「俺だって嫌いだよ!畜生!!双子なのに!!!」
「どんまい」
双子でも、立場が違えば、色々違う。
兄弟でも、顔が違うだけで、愛されないように。
―ずっと、こんな時が流れていくんだと思ってた。
まさか、翌日、あんなことになるなんて。