【完】ヤンキー少年とコヒツジ少女
また、予想外の言葉が聞こえてきた。
一緒に帰るって……。
ええっ!?
そんな恋人同士みたいなこと!!
そう思ったけど今私達付き合ってるんだった。
「なんか用事あるか?」
「な、ないです。」
私は急いで自分の席にカバンを取りに戻って。
また、剣崎くんの前へ戻ってきた。
「じゃあ行くか。」
「は、はい。」
剣崎くんの後ろを少し間をあけてついて行く。
横に並ぶなんてできないし。
話とか、できないから。
後ろついて行くので精いっぱいだ。
昇降口で靴を履き換えた後。
私たちは通学路を歩いていた。
「小梛は電車通?」
「は、はい。」
「俺もだ。」
剣崎くんも電車通学なんだ。
バイクとかのイメージあったけど。
あ、まだ免許取れない歳だったっけ。