【完】ヤンキー少年とコヒツジ少女
剣崎くんとお昼ごはん
「結局まだ言えてないよ……。」


「バカ羊。早く言いに行きなさいよ。」


「む、無理だよ~。」


「そうやって先延ばしにしてもいいことないんだからね。」


「で、でも……。」


次の日、言おう言おうと思いつつ。
気付けばお昼の時間。


私と剣崎くんクラス違うし。
わざわざ剣崎くんのクラスまで行くなんて……。
それに呼び出しとかできない!
睨まれて殺されそう!!


小心者の私がそんなことできるはずもなく。
うだうだしているうちに時間だけが過ぎていった。


「私今日食堂だけど羊は?」


「あ、私お弁当。食堂持っていくね。」


「りょうかい。」


私はお弁当を。
みっ子ちゃんはお財布を持って席を立った時。
教室のドアが勢いよく開かれる音がした。
びっくりしてその音の方へ視線を向けると。


「ひっ!」



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