かけがえのない人
「ずっと悩んでたんだね。苦しかったね。誰にもいえなくて。でも話してくれてありがとう。愛結はずっと大事で大好きな、わたしの自慢の友達だよ」
その言葉を聞いた瞬間涙腺は一気に崩壊してワンワン子供みたいに泣いた。
久しぶりかもしれない。こんなに泣いたのは。
今まではりつめていたものが少しなくなって軽くなったような気がした。
中学のときはいじめていた子が自殺未遂までしたっていうことが同級生のみならず先輩後輩みんなにも知られていて居場所がなかった。
だから一人でいいいやと簡単に諦められた。
あのときはわたしもいっぱいいっぱいだったのもあって友達なんてむしろいらないと思っていたくらいだった。