かけがえのない人
少し本を読むのに疲れて息抜きしようと思って航に話しかける。
「そういえばもうすぐテストだね」
「あーそういえばそうだな」
「でも、それがおわれば夏休みだー」
「はやいな」
「うん。あ、あのさ、よかったらなんだけど、夏休みどっかいかない?」
勇気を振り絞ってそう聞いてみた。
でもこのときの航はあの連絡先を聞いて私が嬉しいと答えたときと同じ顔をしていた。
「ごめん、俺愛結と学校以外で会う気ない」
「そ、、そうだよね。あははーごめんね。変なこといって」
そう言いながらも本当はすごく傷ついた。