かけがえのない人


「う、うん、そうそう!すごくたのしいよ」

親には図書室にいってることは話してない。

夏休みに図書館にいくことは知ってるけれど、それも勉強の一種だと思ってるみたいで、むしろ感心してるくらいだ。

でも、わたしの中学のときのことは知っている。あのときはわたしもすごく落ち込んでいたし、なにより担任がきて事情を話したみたいだったから。

それでも、変わらず接してくれる。

なんでそんなことしたのかなんて怒られたことはなく、ただただわたしを見守ってくれている。

そのあともお酒がはいって上機嫌になったお父さんとずっと話していて気づいたら21時をすぎていた。

久々にお父さんと話すのはやっぱり楽しくて、上機嫌で部屋に戻った。



< 123 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop