かけがえのない人
3章
偶然の再会
8月の上旬。
今日は美波とおでかけする日だ。
お気に入りのワンピースを着て、普段はあんまりしないけれど、髪の毛を巻いたりして、お化粧もいつもより念入りにした。
「るんるん」
おしゃれをするとやっぱりテンションも上がる。
「これでよしっ」
鏡の前にたち今日の身なりを確認するとバックをもって1階にいく。
「あれ?ずいぶんはりきってるわね。彼氏?」
「ち、ちがうよ。美波だよ」
「なーんだ」
つまらないという顔をするお母さん。
でもたしかにちょっとはりきりすぎたかな。と思いつつも終業式ぶりに美波と会うし、おしゃれしたほうが気分もあがるし!