かけがえのない人




彩香がやっと車いす生活にちょっとずつ慣れてきたころ、俺は昔の家に用事があって戻ってきていた。


彩香の部屋をノックすると彩香がドアをあけてくれて、顔を出した。

「おにいちゃん、どうしたの?」

「おう、ちょっとな、いまいいか?」

「う、ん」

ちょっとずつだけれど、明るさも取り戻してきてほっとしている。


< 160 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop