かけがえのない人
愛結とバイバイしたあと、愛結はいつも図書室にいっていてここに戻ってくることはないから、愛結はたぶんわたしが一人で帰っていると思っていて、ごめんねっていってくれるけれど、わたしはわたしで黙っていたから申し訳なく思ってた。
そしてあの日、愛結が倒れた日。
あの日も同じようにひとりでここでサッカー部をみていた。まだ先生はきていなくて、まだかなって思っていたら突然廊下からバタバタ走る音がして。