かけがえのない人




次の日。

放課後図書室にむかっていると「愛結?」とうしろから名前を呼ばれた。

「航??」

なんと後ろに航が立っていた。

「え。どうしたの?」

「いや、今日も資料探しだけど。
愛結もまた本を読みに?」

「うん」

「もしかしてだけどさ、毎日きてるの?」

「・・・うん」

「へぇー」

航はそういうなり少し考えるようにうーんとうなっていたけれど、

「じゃあ、これから俺も毎日図書室くるから放課後あおうよ」

と手をパチンと合わせてまるで名案だというようにうんうんと頷いた。


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