かけがえのない人
弱気
「おはよー」
朝学校にいくと美波が私の顔をみるなり「大丈夫?」ときいてきた。
「え?なんで?」
「んー、なんか顔色悪くない?」
「全然元気だよ、大丈夫!」
そう答えたけれど、内心は昨日あのあとあまり眠りにつけなくて寝不足だった。
「そう?ならいいけど、無理しないでね」
「うん、ありがとう」
航にちゃんといえるだろうか。
会うのはやめようって。
なんでって聞かれたらどうしよう。理由は答えられない。あのことだけは、話せない。
ぐるぐるぐるぐる頭でいろいろ考えていたら寝てないせいもあって頭が痛くなってきた。