かけがえのない人
「愛結、大丈夫?」
「うん、ごめんね」
「今日の朝確かにすこし具合悪そうだったもんね、熱ちゃんと測っとけばよかったね」
「ううん、わたしこそなんもいわなかったし」
「とりあえず病院にいきましょう、たてる?」
「うん」
お母さんに支えられながら立ち上がって、そのまま車まで歩いた。
病院で診察すると風邪だといわれ、薬を処方された。
「食欲ありそう?おかゆとかうどん食べられるなら作るけど、それが無理そうならフルーツとかもあるよ」
「う、ん。今日は、フルーツ、がいい」
「わかったわ、ちょっとだけまってね」