かけがえのない人
「いいえ。それより、どうなの?好きになったりはしないの?」
「・・実はちょっとだけ気になってたり」
「きゃー!!愛結にもとうとう春が来た!?」
突然叫んだ美波にしーっと口元に指をあてる。
「いや、でもほんとまだなんも知らなくて、、連絡先だって知らなかったし。しかも恋なんてしたことなくていまいち・・・」
「愛結、もう恋だよそれは。認めたほうがいいいよ。連絡先なんて知らなくたって、毎日放課後に会えてるならいいじゃない、これが土日とかに会うようになるならいずれは聞かないとね?」
「う、、気が早いよ」
「そんなこといってーだって、毎日会ってるんだよ?あのイケメンとだよ?これは絶対つかみにいかないと!」
なぜかわたしよりはりきっている美波に苦笑いしてしまうけれど、でもこんなにも応援してもらえてすこし元気が出てきた。