【完】君にはまだ内緒
一瞬の会話で何がなんだかわからなかったけど、その場所に着いてわかった。
2人用の個室……。
ってことは、会長と2人っきり?!
そう考えると心臓がドキドキしてきた。
「入んねぇーの?」
入り口の前に突っ立っていた私に声をかけてきた。
「……」
「寝るとこねぇーと困るだろ?」
優しくそう言われた。
確かに寝るところがないとちょっとやばいけど、でも……初対面の人と2人っきりで部屋に閉じ込められるとか……無理だよ…。