Romantic症候群


「だって、今日の日美、昨日までとは別人だもん」
「あのねっ、実は…」


3年以上の付き合いを通して、何でも言い合える関係を築いてきた日美と舞香。


日美は思い切って、自分のすべてを打ち明けた。



もとより、舞香は日美の両親のことは知っているため、話は夢遊病に悩まされていたことから始まる。


最初のうちは、自分に夢遊病のことを話してくれなかったとむくれていた舞香だが、話が進むにつれ、ニヤけ顔に変わってくる。


「うわ~っ!ドラマみたぁいっ」


彼方とのことを話し終えたときには、舞香の頬は緩みきっていた。


「で、彼方さんのこと、好きなの!?」
「えぇ!?だって、昨日会ったばっかなんだよっ」


突拍子のない舞香の質問に、日美はジュースをのどに詰まらせて咳き込んだ。



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