Romantic症候群


「お母さんっ!」


取り乱した自分の声で目が覚めた。


頬をつたう涙も、天井に伸ばした手も、日美の心を寂しくさせた。

-…何、やってんだか


自嘲気味に笑ったあと、ケータイを探そうとして身を固めた。


-…は?え? ここ、どこ?


確実に自分の部屋ではない。


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