Romantic症候群


「…ん!」


ビックリして体を離そうとする日美の頭を自分の方に引き寄せ、角度を変えて、何度も口づける。


やがて息を乱して口を離すと、彼方は日美を真っ直ぐに見つめた。


「俺は絶対、 お前を嫌いならない。ずっと好きでい続けてやる!寂しくて仕方ないなら、俺のことだけ考えろ。俺も、お前を1番に想うから-…」


強く、けれども柔らかく心に溶け込んでいく言葉に、日美はさらに涙を流した。

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