生意気オオカミの虜

大学で派手にキスした私と凛。

もはや私は悪女、魔性の女、尻軽、男たらし。

何だって当てはまる女が嫌う女になってた。

そして頼はさらにモテモテに。

凛がイケメンモデルなら、その兄だとさらに有名に。

私は板挟みの幼馴染み。


とはいえ…… 自宅アパート。



「 羽奈っ、いい加減大人になれって!」

「 なんで年下のあんたに言われなきゃいけないの、ふざけないで!」

「 ふざけてない!俺はずっと我慢してた、何もかも… 羽奈を我慢してたんだ!」



ううっ…

そう言われても、いくら再会の流れだとしても今やっちゃうか?

するの?

何をよ!? いや、わかってるけどー



「 怖いから… 私だって女だもん 」

「 羽奈… 」



私は今、凛と甘い時間を過ごそうとしているのだが。

だが、この期に及んで抵抗する私。

今までコイツ、凛のせいで男どころか恋が芽生えるなんてなくて…

頼もいたから常に私は幼馴染みという囚われの身。

女だし、一応凛への恋心を自覚した矢先に事故に遭って離れ離れ。

すでに恋する女になっちゃったから、今どんなに恥ずかしくてたまんないか……

わかれよ!って言いたいのです。



「 凛… ごめん、私あんたが好き。好きなの… 幼馴染み越えて凛を男として好き…
だから、今嬉しくてたまんないの、私を好きな凛がいるから 」


ほんと、私… 恋してるなぁ



「 うん、そうでないと困る。だから、ちゃんと俺の羽奈になって、もっと求めろよ 」



あー…… 凛が男になってる。

ヤバ…

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