生意気オオカミの虜

「 …ぁ… ん、あぁ… …… 」



何これ…… 凛が凛じゃないよ。

すごく、エロくて男すぎる。



「 羽奈… っ、大丈夫?」

「 うる、さ… あ、ぁ… 」



私の体熱くて凛も熱くて……

疼く、体の中から凛を感じる。



みんなこれを経験してたの?

頼も、誰かをこんな風に?

私どうなるの……



「 羽奈、大好き… 愛してる 」



凛…… 私も、私もだよ。

でも今、無理…… 凛でいっぱいだから。



甘いにはまだ遠い感覚に慣れず、乱れる自分を抑えるのに精一杯。

凛はキラキラとご満悦、私はなんともお疲れ気味。

凛の腕にしかと囚われてる私はもう動けない。



「 凛、モデル辞めないで続けたら?すごく合ってるよ、ファンだっているんだし 」

「 俺は羽奈がいんだよ、羽奈といる時間がないのは意味ないしいらねー 」



この子はほんと、私なんだなぁ



「 いらねーって、いつかは私も就職するんだし、どのみち時間が減るよ 」

「 はー……… 俺に選択自由はないの?」



いやいや、今までも今もあんたが一番自由だけどね。

困ったなぁ…



「 あ、羽奈いい事思いついた!」

「 えー 何よ?」



また勝手な事じゃないでしょうね……



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