生意気オオカミの虜
太陽さんに髪をやってもらえる確約をもらい、有頂天の私。
「 そんな嬉しい?」
「 はい、もちろんです 」
そんな笑みの私に太陽さんは微笑んでくれていた。
お客さんの気持ちがわかる、そう思った。
そして太陽さんの車の所まで来て、明日の朝7時に店にと約束。
また明日、そう手を振り私はルンルンでアパートに帰った。
「 たっだいまー!凛~ ゼリーもらったの食べる~?」
……あれ?
返事がないぞ。
「 凛?」
部屋を覗くとベッドの布団が盛り上がっている。
ははーん、そこか。
「 凛!」
バッと布団を捲り取ると、凛はすごく睨んで私を見る。
すぐに布団を被せて冷や汗。
まずい、本気で拗ねてる…
私が外に行ったから?
だってあの場合は仕方ないよ。
「 凛、ゼリー食べ… 」
「 ゼリーなんかいらねーよ!!」
凛… めちゃくちゃ怒ってるー!