生意気オオカミの虜

そうだ、凛はあれでしっかりしてる。

頼が思うよりずっとね。

ただ少し変わった……

男という盛りがついてきたこと、それも私を相手に。

いいのか悪いのか……


嫌じゃない私もどうかしてる。



「 羽奈、凛を頼むな 」

「 え、じゃなくてお互いによ 」

「 そうだけど羽奈に懐いてるし、羽奈がいいし、羽奈じゃないとダメで羽奈が好きだからな 」



要するに私に凛を任せたいわけね。

薄情兄貴め!



「 羽奈、俺の凛を任せた!」

「 ……殴るよ 」

「 顔はやめて 」

「 じゃみぞおちに 」

「 ぐ、ぇっ… マジにやるなよ~ 」



ふん!


私が男ならもっとやり込めるし。


でも心配だぁ しっかりしてるとは思うけど無鉄砲なんだよなぁ

凛だけに。



「 あ、羽奈、凛とそうなるのはいいけど避妊しろよ 」

「 んなっ 」



な、何っ 避妊って何!!



「 あんたこそ!一人暮らしでハメ外さないでよ! 」

「 俺の彼女は羽奈だろ?ハメなんか外さねーよ 」



ムカつくー!

頼のヤツ、口に出さなくてもいいのにっ

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