生意気オオカミの虜
…3 揺れて揺らされて不埒なもの
好きならキスして当たり前。
そうかもしれないけど、そうとも言い切れないかもしれないと思う次第で。
凛に恋する感情があるとわかったものの、まだこれが本物の恋とは見極め兼ねる……
つい凛を好きだと認めながらしかめっ面になってしまった。
「 羽奈ぁ!」
「 だって!!待ってよ~ 確かに凛が好きよ? でもさぁ 私は凛が産まれた時からいるの、知ってるの、体のどこにホクロがあるかも知ってるの、あんなところにホクロ… ププ 」
「 黙れ羽奈っ 」
「 とにかく!好きだからキスを常にするなんて変よ 」
「 お前のが変だろ 」
んー、なんか… 幼馴染みってある意味友達で、家族でしょ。
それくらい近い存在にいきなり恋するなんて、しかもあんなキスしちゃったりして……
どうかなっちゃうのも時間の問題って感じだもん。
ちょっと信じらんないって言うか……
困るような、恥ずかしいし、どうしよう……
やだ… まずいよ私、凛を意識してる?
今、何、なんで!?
「 羽奈、しかめっ面の次は赤くなるの? 何考えてんだよ 」
「 べ、別に! ほっといて 」
あー、熱いっ
この凛と、高3の凛とあんな… あんなキスして……
しかもエロい事したいとか言われてるしー!