太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
準備が終わった。
防具袋と竹刀袋、そして学校のカバンを持って立ち上がる。大荷物だ。

「野嶋先輩、お先に失礼します」

先輩は顔を上げて、笑ってくれた。

「ああ、お疲れ。気をつけて帰れよ」

「はい」

「それから…、明日は頼むぞ、大将」

「はいッ。しっかり頑張ります」

一礼して、道場を出た。
『頼むぞ』か…
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