太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
今までこんな風に、女子と歩いたことがないからなのか、何だかすごくフワフワした感じだ。

そんな俺にはお構い無しで、彼女はニコニコと顔を覗いてくる。

俺が反応すると、スッと視線を前に戻した。

その横顔に、俺はつい見入ってしまった。

「何あたしに見惚れてんの!」

プゥと頬を膨らませる。
ー可愛い。

「拓海くん、罰金10万円」

「高っ!」

「あたしの顔にはそれくらいの価値があるんです!」

「はいはい」

会話が途切れる。

彼女は何故か、急に真顔になった。

「どうしたんだよ、急に」

「ねぇ、本当のこと言っていい?」

「…」

「あたし、ずっと拓海くんのこと、見てたんだよ」
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