太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
アリーナのフロアへ下りると、中学の大会とは比べ物にならないほどの人がいた。

そしてどの人も体格が良い。

「すげえよな」

剣斗が呟く。

「…でもさ、拓。俺たちは負けない。先輩達と一緒に、全国のトップと戦うんだ」

さっきの引きつった顔が嘘のように、剣斗は闘志に満ちた表情をしていた。

「ああ、俺たちは負けない」

俺は応えた。



観客席を見上げると、最前列で美緒が手を振っていた。

俺は首から提げたお守りを高く掲げて、振り返した。


そうするうち、1つ前の試合が終わった。
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