太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
「いきなり『全国大会に連れていって』だってよ。全く、大層な約束しちまった」

俺の言葉に、父は声を上げて笑った。

「美緒ちゃんだっけ、カワイイな」

「何が」

「いいなぁ、青春だ。会ってみたいな」

「母さんが落ち着いたら、紹介するよ」

「…そうか、楽しみだな」

すると、扉の向こうから、赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。

2人同時に立ち上がる。



「無事、生まれました。2800グラムの女の子です」

中から出てきた医者が言う。

「おめでとうございます」

その一言を添えて、医者は去っていった。

父と2人、喜びを噛み締めた。
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