太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
お母さんが気を遣って、「お茶でも飲む?」と言ってくれたけど、それは断った。


「家に上がるなんて、今日はもう遅いですし。何より、美緒があれでしょう?」

「それもそうね」

じゃあそこに座って話そうと、庭のベンチを指したから、そうすることにした。




「今日はありがとう。あの子すっごい楽しかったみたいだよ」

「…あ、はい。あんなにねだられるとは思ってませんでした」

ああ、あれねという顔をする。

「あんなに買ってもらって…お金大丈夫だった?」

「ええ、まぁ。その為に下ろしてましたから」
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