太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
食卓に、父・母と向き合って腰掛けた。

隣にはもちろん、美緒。

「父さん、母さん。俺のカノジョの橋元美緒さん」

俺が言うと、彼女は会釈し、あの箱を差し出した。

「あの…、つまらないものですが」

「ケーキ⁉︎」

母が食い気味に言う。

「はい。あたしの好きな、ラ・ミモザというお店のものです」

「ああ。あそこの有名なところの…!今、お皿とか用意するから、待っててね」

そして、キッチンへ入って行った。


『本当に、甘いものには目がないんだよな』と苦笑いして、父がボソリと呟いた。
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