太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
いよいよ、運命の東海大会がやってきた。

県大会の時と同じく、先生の運転するマイクロバスで、会場へ向かっている。

「なぁなぁ」

剣斗が話しかけてくる。

「今日も美緒くるのか?」

「来ると…思うけど」

答えると、剣斗はニヤニヤした。

「なんだよ!」

「んーん。いいなぁ。あんな彼女いて」

「お前めっちゃモテんじゃん」

「まあな。でも、あんな可愛い子は寄ってこないから」

「なんだそれ」




ヤイヤイ言い合っていると、バスは名古屋に入った。

「もうすぐ着くぞ。降りる準備を始めろよ」

野嶋先輩の声で、動き始める。

ついに、美緒との約束を果たす時がきた。
< 56 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop