太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
俺たち豊橋中央高校はシードで、初戦は静岡の強豪校だった。

その試合こそ苦戦したものの、その後は順調に勝ちを重ねた。

「美緒、来たんじゃね」

剣斗が言う。

その声で顔を上げると、観覧席の最前列に彼女を見つけた。

こっちに気付いたようで、大きく手を振ってきた。

それを見て、何でだろう、不思議と緊張が解けていった。


「相澤、長谷川。次、決勝だぞ」

「「はいッ」」

俺たちは、試合場へと向かった。
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