太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
次の日も、美緒が学校へ来る事はなかった。

朝のホームルームの時間、彼女の親友の優華が心配して、先生に欠席の理由を尋ねた。

「えっと、俺も体調不良としか…」

担任の宮下健吾(剣道部顧問)が曖昧に答える。

「誰か、理由を知ってる奴、いるか?」

俺は全てを知っている。
でも、決して言ってはいけない。



〜前日・病院にて〜

『拓海くん!』

『ん?』

『ありがとう』

『ああ。いいんだ。じゃあ』

『待って。一つ、お願いがあるの。このこと誰にも言わないでほしいの』

『…わかった』



余計な心配を掛けさせたくないのだと、彼女は言った。

でも結局、みんな心配してるけど。
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