太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
もっと攻撃の手を強めたらどうだろう、そう思った時だった。

急に川合の姿が大きくなり、俺の頭めがけて竹刀が伸びてくる。

(終わった)

防ごうと思っても、体は動かない。

その時、俺の体が、誰かに操作されたような、今までにない感覚に襲われた。

(え、え…?)

俺は、走り抜けていた。

赤の旗が、3本上がっている。

赤は…俺だ。


振り返ると、川合は左前方にいて、「そんなはずがない」という感じで、自身の胴を押さえていた。

間違いない。

俺は逆胴を打ったのだ。
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