太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
エピローグ
1年前、俺たちは剣道の全国大会に出場した。

結果は、1回戦敗退だった。

いつも俺たちを導いてくれた3年生の先輩たちは、涙を流し、そして笑顔を浮かべて去っていった。


「拓海くん」

「ん?」

「もう1年になるね」

「そうだな」

改めて思う。

この1年は本当にあっという間だった。

「今年も、大会頑張ってね」

そう言って、美緒はベッドへダイブした。

ボフンと音を立てる。



俺と美緒は、ホテルの部屋にいる。

長谷川家と橋元家で、伊良湖へ旅行へ来ているのだ。

互いの両親は俺たちを気遣ってか、2人用の別部屋を用意してくれていた。
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