太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜
ホテルのエントランスを抜け、一歩外へ出ると、辺りはまだ薄暗かった。

朝だからまだマシだが、夏特有のジメッとした空気が肌にまとわりつく。

「ついてきて」

美緒が言う。

彼女はホテルの裏側の、うっそうとした森の階段を降りて行く。

3分くらい歩いただろうか。

森が拓け、砂浜へ出た。

「美緒、ここは?」

「ううん。いいから座って」

彼女の言う通りに、砂浜へ腰を下ろした。
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