認めたくないこの気持ち。~side府川~
やっと外に出れた。


「府川、もういいよ。ありがとう。ごめんね。」


愛希ちゃんがそう言ってきた。


「こっちこそごめんな。連れてって。」


「いや、あたしが言っとけばよかっただけ。」


愛希ちゃんはそう言った。


「あ、ごめん。LINE来た。」


そう言って愛希ちゃんはスマホを見た。


「府川、観覧車行くよ。」


「了解。」


観覧車に乗るために並んで順番を待つ。


順番が来たので乗った。


乗ってしばらくは、沈黙が続いた。


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