私、今日人を殺す予定なの。
私は、可愛い。

可愛くないって思う人なんていない。

男子はみんな、私の事を好きになってくれる。

それに比べて、如月さんは、ね?

「と、に、か、く!」

作り笑いを浮かべ、如月さんに詰め寄る。

「今日、対戦しようよ。

どっちが、久遠くんに相応しいか、決めるために!

ね、どう?」

あれれ、如月さん、黙っちゃった。

「放課後、待っててね?」

本当はこんな対戦しなくても、私の方が可愛いし、性格もいいんだから。

……この私が、負けるわけないんだ。
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