マリモ先生に恋したっぽい!

『ちょっとそのウザッたい前髪、邪魔』



「え……?ちょっ、おいっ!?」








思わず前髪を手で上げた私。

いつも目元を隠す髪が邪魔で気になってた。いっそ切ればいいのに。

ついでに髪もかっこよく………………、






『……………………うそ、』



ポツリ、と溢した言葉。

多分驚き過ぎて、声が震えた気がする。









突然前髪を上げた私、
突然前髪を上げられた先生。

隠していた邪魔な髪を上に上げる事で、まりもの素顔を晒した




え。何。うそ。…………イケメン、










『まりも、アンタ、なんで顔隠してんの!?かっこいいじゃん!』




「……別にいいだろ、んなの」




『いやいやいや、よくないよ!?人生の半分損してるっ!

そんないい顔してんのに勿体無い!女の子だって選び放題じゃん』





思わずテンションが上がる私。

それを嫌そうに見てくるまりも





飽きれ気味に、はぁ、っと息を吐く



「何、口説いてんの?」




『……は、はぁ!?何言って――――――――――、』













‘’何言ってんの、馬鹿言わないでっ‘’






って、言いかけて…………言葉を飲んだ

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