マリモ先生に恋したっぽい!
ぽかん、と口を開いたまりも
まだ掴んだ前髪は離してやんない、

だって今、素顔を隠したら意味がないから





「………………かか?」


ふっ、と口角が上がり、真っ直ぐ過ぎる視線が私を捉えた。

笑って、る…………?

穏やかな顔で微笑むまりも。
不覚にもドキっとしてしまった








――――――…もしかして、




嘘告……………………成功、?







「馬鹿か、お前は」




『……………………へ?』




「3年が、好きだ、恋だ。で浮かれてる暇、あんのか?」




と、意地悪い笑みへと変貌し、

終いには………………………………、








「そーいや、お前、どっちだっけ」



『……何が、ですか』



「進学か就職か、」








本当、信じらんない

告白されて、数秒後に進路相談!?
こんな経験初めてなんだけどっ


『~~~、まりもに関係ないでしょっ』





悔しい、無かった事にされたんだ、

私の…………………………告白、



「あるある、大いにあるぞー」



『例えば?』


多分、かなりイライラした口調で聞いてしまった。そんな私に、まりもは再度口角を上げ、

眉をハの字にして笑う。







「―――――――…気になる」
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