マリモ先生に恋したっぽい!
私は力いっぱい、絢斗を押した。
『ごめん、絢斗…………私、』
―――――……まりもが好き、
いつから、なんて分かんない。
ただいつも、『私』自身を見てくれる、まりもがすき。
たまに、おっちょこちょいで、
頭を撫でてくれる癖とか、
自分自身にたいしては無頓着で、
馬鹿みたいにお人好しで、
髪の毛とか、まりもで、
たまに、放っとけなくて…………
でも真っ直ぐ過ぎる、まりもが…………
「私…………まりもが、大好き、なの」
今更、気付くなんて馬鹿みたい。
まりもを傷付けたばっかなのに、
すき。って言って…………信じられるわけない、
「はぁ、…………気付けたみたいで良かったじゃん?」
『…………え、』
「知ってたっつーの!恋してる事に御前は気付いて無かったみたいだし?」
…………………………え?
「卒業まで後少しだしなぁ、無理矢理にでも……振り向かしてみろよ」
『………………絢斗、』
「ま、俺にもチャンスはあるっつー事だよな」