マリモ先生に恋したっぽい!
***


『じゃ、教室戻るね』

と、言い残し私は生物室を後にした。

嘘告の時はスルーされたりしたのに、あの日から本気で告白する私にまりもは優しく頭を撫でてくれる。

まさか……本気の告白って、気付いてる?






(……………………まさか、ね)











「あっ!綾ぁ、おはよぉ!」

と、前方から走ってきたのはマリリンで、

流れで一緒に教室へと行くことに



『おはよっ』




「今日からテストだね、まじないわぁ」




『テスト範囲広いしさ』










「いやいや、実力テストは実力っしょ♪綾は勉強してそぉ」



そんな会話をしながら、早くも教室
私たちの学校は成績順でクラスが振り分けられる。クラス替えも同じで、

私たちのクラスはCクラス

Gクラスまであるけど、大体進学組はBクラスまで。Cクラスに進学組が全くいない……と言うわけじゃないけど、






周りに流されて遊ぶ生徒は少なくない


「皆おっはよぉ♪テスト乗り越えたらカラオケ行こぉね」


勢い良く教室のドアを開け、開口一番にそう発したマリリン。

そんな彼女のテンションに感化され、

回りも賑やかになっていく





そんなクラスメートを見て、再度、




(………………私も頑張ろっ!)










気合いを入れ直す。


そして、それと同時に……始業のチャイムが鳴った――――――――――…
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